雑穀


麻の実

麻の実、とっても身体にいいらしい。 希少なγリノレン酸の含まれた、バランスが理想的な脂肪酸組成だの、必須アミノ酸がすべて含まれている豊富な蛋白質だの、豊富な食物繊維だの、古来、漢方で「上薬」に分類されていた、穏やかにして優れた医薬同源の薬効だの、豊富なミネラルだの… 「麻の実ごはん」という本を見てから、いつか試さねばと狙っていた。 下北沢には、麻の実専門のお洒落なレストランなんかも、あるらしい。 http://www.asanomi.jp/index.html …ということで、今日のよき日、遂にチャレンジ、麻の実! (おんなじ魅力的なナッツでも、エゴマや亜麻仁よりも、ずっと安価なんだもんね。) 胡桃をオーブンでローストするついでに、一緒に焼いてみる。 何だか、あんまり焼けてる感じがしないんだけど、一緒に並べた胡桃は、こんがりしてるので、まあ焼けてるんだろう。 齧ってみる。プチプチ。 …う〜ん、やっぱりねえ、おいしさ、というと、胡桃や胡麻の方が、独特の芳香を持ってるし、コクがある(脂肪の含有量の関係かな。胡桃や胡麻は、ずっと脂肪が多いけど、麻の実は、蛋白質の含有量が多い。大豆とナッツとの中間的な組成。)し、皮をとってないタイプのものだったので、皮のカサカサが、いささか気になる。 でもね、確かに、噛み締めていると、ナッツ独特の旨みやコクがちゃんとあって、なかなか、悪くない、素朴な風味なんである。(大体、胡桃や胡麻が、ゴージャス過ぎるのだ。) これは、ぜひぜひ、毎日の食卓に、加えたい。 胡麻や胡桃、ナッツ一般の扱いで、料理やお菓子への応用も、自由自在。麻の実バターや、麻の実ミルク、粉にすれば、麻の実味噌や麻の実パン、…ベジタリアンやマクロビオティック実践者には、魅惑の素材。 イヤ何しろ、γリノレン酸。 貴重です。ボリジや月見草オイルの特長の「正義の味方・脂肪酸」。 (「ヘンプオイル」として外用にも、大活躍。 アロマ素材と組み合わせて、自然派化粧品なぞも拵えられます。) トルコの公園で売っていた、トルコ人とリスのおやつのヒマワリの種(トナリン豊富で、肥満対策にもいいらしい。)や、ヤマモモ大好きブルーポピーシード、おなじみの日本古来ミラクル健康ナッツ胡麻、アレルギー対策の亜麻仁に、ガンにも効いちゃうアミグダリンの杏仁、神様のお召し上がりになるほどおいしいというアーモンドに、頭のよくなる胡桃、ハワイの夢のマカダミア、アメリカおやつパイのピーカン、そうして、全粒粉の雑穀や、たくさんの、干し果物。 みんなみんなずっしり詰め込んだ、素晴らしいミラクルご馳走ケーキや、不老長寿朝ごはんパンの企画なんかを、うっとり夢みたりするヤマモモである。 …と、熱狂。 まあ、何しろ、基本的に、昔から、木の実や雑穀や豆類、干し果物の類が、大変好きなので。 幼い頃読んだイギリスの童話には、必ずクリスマスに登場していた、何とも憧れた、お菓子のひとつが、これらを駆使したフルーツケーキ、クリスマスプディングの類。 果物を収獲し、干し、それ自体が発酵を経て芳香を得た、ブランデーやラムに漬け込み、…そんな一つ一つの過程に、長い時間を必要とする、ずっしりと重い、果物の酒漬、ミンスミート。自然の恵みの凝縮と、人の手と、微生物の活動とが、長い時間をかけて、ゆっくりと、溶け合い、初めて生まれた、その芳香。とろりとろりと眠り続けた時間、すべてのコラボレーションの、深い味わい。 生まれたときにお酒に漬け込み、結婚式にケーキにするとか、歴史を経て芳香と熟成と物語を織り込んだ、という意味の重さにも、うっとり、異国の夢をかきたてられたものだ。 中学生のとき、初めて、ずっしりどっしりがっしりのフルーツケーキを焼いて、その芳香に感激。大体コイツは、焼き上げた後でさえも、たっぷりと熟成させた方がおいしくなる、という、やたらと「時間」を必要とする、スローライフな(?)お菓子なのだ。

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